毎月第3水曜日はあつぎ家庭読書の日
先日次女がこんなお手紙を幼稚園から持たされて帰ってきました。
『毎月第3水曜日はあつぎ家庭読書の日』
これは平成19年4月に策定された「厚木市子ども読書活動推進計画」に基づいて、より一層、子どもたちが読書活動に楽しく取り組んでいけるよう家族一体となっての読書活動を推進しようと定められたようです。
第2次厚木市子ども読書活動推進計画(平成25年3月 策定) | 厚木市
読書の重要性
長女の小学校ではいつの間にか「朝読」という読書を義務付けられる時間ができたようですが、やはり読書の習慣がつくかどうかは親のスタンスが何より大事ですよね。
私たちが子どもの頃にもやはり「朝読」タイムがありましたが、長女が入学した当初はありませんでした。
そもそも私が小学生の頃は、『図書』の授業があったような記憶があります。
ともかく校長先生の方針に左右されたのか、上記の推進計画に則って市からの強制圧力が働いたのかは分かりませんが、とてもいい変化かと。
こちらの記事にも書いてありましたが、どの教科を学んでいくにしても読解力というのは肝になります。
運転免許の試験でもやはり国語力の差で何度も不合格を繰り返す人もいますからね。
能力の差
次女の幼稚園では、月に一度絵本の貸出があり、自分で選んだ本を貸してもらい持ち帰ってきます。
ただし、次女は未だに文字を記号としてしか認識しておらず、自分では全く読めません。
ただ、自分の名前やおともだちの名札に記載されている『記号』としてはすごく正確に覚えています。
普段は名前で呼んでいるおともだちの名字についてもよく見ているようで、例えば『あつぎ まえこ』ちゃんを「まえちゃん」と普段よんでいても『あ』は「まえちゃん」の所有しているものだとアピールしてきます。
『あ』を「あ」とは覚えていないので、決して声に出して読むことはありません。
話すことに関しては、ときに小5の長女以上のきちんとした構成で話せるのに、です。
時系列、主語、述語、副詞、形容詞、助詞に至るまで事細かく本当にびっくりするような文章で話します。
長女がその成長に感動して涙ぐんだり、出来の違いに悔しがって泣いたりするくらいに。
逆に長女のときは文字の認識が早く、ひらがなは早くからスラスラ読み書きできていたのですが、今でも話す内容は幼稚園児並のままです。
いや次女以下だから幼稚園児以下なのか…
子どもたちへの推薦図書
幼児期からの読み聞かせが功を奏しているのかは分かりませんが、娘たちは本を読む、読んでもらうことが大好きです。
能力にはだいぶ違いがありますが、伸びている方面もあると信じます。
幼稚園を経由して市から配られた案内は全部で3枚で、「家庭読書の日」の案内と「厚木の子どもたちに手渡す100冊の絵本」と「どくしょつうちょう」でした。
「厚木の子どもたちに手渡す100冊の絵本」とは、
昭和60年以前に出版され、現在も購入可能な絵本の中から、図書館で200回以上貸し出されている150冊の絵本を選定し、中央図書館等で皆様に投票していただき、上位100冊の絵本のリストを作成しました。
と記載されています。
1位は断トツの貸出数であるらしい「ぐりとぐら」、2位は「おおきなかぶ」、3位は「はらぺこあおむし」と王道作品。
がしかし、なんで『昭和60年以前に出版』でくくったんですかね。
単純に貸出回数順だと「アンパンマン」や「おさるのジョージ」、マンガで埋まってしまうからでしょうか。
祖父母世代、親世代から長く読まれ続けている良作、を薦めたかったんだろうとは思いますが、ちょっと押し付け感が偏っているような。
少し表現が古く親でも理解が難しい文章の場合もありますし、何より、新しくても素晴らしい絵本はたくさんあります。
せっかく市の予算を使って取り組んでいるんですから、効果の出る読みたくなるような特集を組んでほしいですね。
本屋大賞みたいに、司書さんおすすめとか、園長推薦とか、保母さんの必殺本などのリストがあったら目新しくていいかも。
読書通帳
代わってこちらは子どもたちの収集欲を引き出せるわりといい取り組み。
読んだ本を記録することができる用紙で、20冊まである記入欄がいっぱいになると『あゆコロちゃん』スタンプを押してもらうことができます。
ただ、途中5冊、10冊を通過したときにも押してもらえるとより意欲が続くのになぁと少しの残念感がありますが、我が家でコソッと導入しておきます。
ちなみに、読書通帳は子ども用2種類(ひらがな、漢字にふりがな)と中学生〜大人用(漢字のみ)の3パターン用意してあるそうです。
親や先生たちが本を読んでいる姿が楽しそうなら、子どもたちも自然と読むと思うんですけどね。
大人はスタンプのためには読まないか…でも子どもにせがまれて家族で図書館に行く、なんて休日の過ごし方はステキだと思います。
我が家もこのまま本好きに育ってくれると嬉しいな♡
図書館の本ならお金もかからないですし(本音)
心も体ものびのびと育ってくれますように☆
熱くてダサくてかけがえのない部活動という小さな世界
ノスタルジーに浸ってしまう本に出会いました。
中学高校と吹奏楽部に所属していたことは以前どこかに書いた気がするのですが、ただ目についたので選んだだけの本だったんです。
『表紙ペットだし』と正直あまり期待していませんでした。卑屈だ…
音楽なんて、単純な物理法則を利用した儀式に過ぎない。
音楽なんて、雑多な情報に取り囲まれた空虚に過ぎない。
音楽なんて、本来他人とは共有しえない閃きに過ぎない。
音楽なんて振動に過ぎない。
音楽なんて徒労に過ぎない。
音楽は何も与えてくれない。与えてられていると錯覚する僕らがいるだけだ。
そのくせ音楽は僕らから色々に奪う。人生を残らず奪われる者たちさえいる。
なのに、苦労を厭わず人は音楽を奏でようとする。
種を植え歩くようにどこにでも音楽を運んでは奏で、楽しいことばかりならいいけれど、それを原因に争ったり病気になったり命を絶ったりする。
そんな手に負えない悪辣な獣から僕らが逃れられない、きっと、そいつと共にいるかぎりは何度でも生まれ直せるような気がするからだ。そいつに餌を与えながら、滑らかな毛並みを撫でてきた者ほど、予感に逆らえず、背を向けられない─。
存じ上げず大変申し訳ないのですが、この本はベストセラーだったみたいですね。
所さんの「笑ってこらえて」とかで吹奏楽部特集するようになった辺りだったから売れたんでしょうか。
コントラバス(通称:弦バス)
40過ぎの冷めたオジサンの目線でやらかしてた自分たちの青い時代と黄色い現在を淡々と語る話でした。
なぜ売れたのか分からない、みたいに書いてしまうと面白くなかったみたいなんですが、本当に楽しく読ませていただいたんです、弦バスの立ち位置の微妙さとかね。
ただあまりにも内輪ネタが過ぎるというか、吹奏楽(主に楽器や曲)に関しての知識がなくても分かる面白さなのかな、と。
作者ご自身が弦バス経験者だそうで、一般的に認知度の低いコントラバスをそこここで暴露してくれています。
あのジャズとかで時々いる、立って弾く大きなヴァイオリン…
この弦バスという少し浮いた存在については、もう本当に身にしみて、心に沁みて…後輩にぶつけられた後頭部の痛みが蘇ってきたくらい。
やたら大きいのに腑抜けた不気味な音しか出せなかったり、
(出すのにコツがあって、しかしたとえ数人でしっかり音が出ても管楽器1本でキレイに隠れる)
持ち運ぶ時は大工が材木担いでる状態になるからあちこち傷だらけだったり。
(見かけよりもかなり軽いんだけど初心者が余裕かますと周囲の後頭部に犠牲が出る)
吹奏楽≠ブラバン
一般的には吹奏楽部イコールブラバンのイメージかと思いますが、正式には異なるんですよね。
これに関しては作中で顧問の先生対生徒の争いの場面が出てきます。
また、重要な登場人物であるユーフォやホルン、バスクラなんて一般の方はどんな楽器かも分からないんじゃないかな。
でも、いろんな種類の楽器が音を出すのにも四苦八苦するところから始めて、学生生活や先輩後輩の人間関係、恋愛関係などまであれこれ苦悩しながら、1つの音楽を作り上げていく。
その過程と出来上がった時の達成感とか、演奏会やコンクールでやっちゃった時のやるせなさや苦々しさとか。
『ダメ金』という言葉は先述の「笑ってこらえて」でだいぶ認知度が上がりましたよね。
読み進めていくことでいろんなことが思い出されて胸を衝きます。
音楽を作り上げるとか言いましたけど、高学年になってくると新入生がB♭音階きれいにtutti(トゥッティ イタリア語で合奏の意)できただけで泣きましたけどね。
二度と戻らない
しかしきっと、吹奏楽部というマイナーで変わり者の集団という点を抜いても、青春群像劇として楽しめないこともないのかも。
日が当たっていてもいなくても、誰にでも青春時代と呼ばれるものはあったはずだから。
どの一瞬一瞬も決して二度とは戻ってこないのですが、こんなに中高時代が輝かしく思えるのが不思議です。
とても小さな世界に生きていて、その中での出来事が全てだと思っていたような…
それには危うさもあるけれど、確かに輝きがありました。
娘たちにも輝いた青春が残りますように☆
高校時代聞いてたのがこちら
と思ったら新譜出してた!!
マイナンバーカード1枚で全国どこの図書館でも利用できる
マイナンバー制度を利用して、全国どこの図書館でもカード1枚で利用できるようにする構想があるようです。
これってどこに利点を見出したんでしょうかね。
- 更新に伴う身分証の確認が省略できる点
しかし、ちょくちょく図書館を利用していれば窓口ですぐに完了してしまいますし、地元ではインターネットでも更新できるようです。
- 初めて行った土地でも手続きすることなく図書館を利用できる点
大学のように入り口に照会ゲートがあるような図書館でない限り出入りは自由ですし、いきなり初めて訪れた旅先で借りようとは思わないのではないでしょうか。
旅先でも本を読まれる方は、普段から持ち歩いていそうです。
それに、自分の居住地域以外で借りた場合は返却するのが大変です。
返ってこない本が今現在以上に増えてしまうのではないでしょうか。
住民票のない地域の図書館はなかなか利用できないです。
ただ、自宅と通勤先両方の図書館を利用したい人は便利になるかもしれません。
と思ったらこれは記事に書いてあった。
- マイナンバーカードにたくさんの機能を持たせられる
結局はここなんですかね、色んなことに使えますよーっていうアピール。
上記の図書館利用に関してはポータルサイトにマイキーと利用カードの情報を登録して使うみたいですね。
利用する側のシステム変更に伴う費用は誰が出してくれるんですかね。
ポータルサイトの安全管理はどこがやるんでしょうか。
本当に便利になることもあるのかもしれないけど、初期投資や情報管理の重大さの方が気になってしまいます。
そもそも我が家はまだ個人カードの申請すらしてないんですけどね(笑)
マイナンバーカードって本当に永く利用されていくことになるんですかね。
小学校のアナログな図書カードが懐かしい。